4つのタイプ つづき

http://d.hatena.ne.jp/kataho/20040817#p2 のつづき

バートル氏は結局はこの4つのタイプのプレイヤーの嗜好をバランスよく満足させるべきだとする。どれかだけに偏ることがあれば、そのタイプのプレイヤーばかりが増え、最終的には停滞した社会が生じてしまうとしている。氏は停滞してしまった仮想世界が普通のゲームと同じように使い捨てにされてしまうことを危惧している。

ただ実際に見回してみると、環境へのアップデートを繰り返し、AchieversやExplorersばかりを満足させ続けているように思われる仮想世界が少なくない。しかしそれは多分、人間がいれば満足なKillersとSocialisersと比べ、環境に対して興味を持つAchieversやExplorersは、仮想世界の提供者がそれに次々手を加えていなければ、変化や新しさを感じることができないからだろう。「飽き」という面では彼等の方へより気を使わなくてはならないし、その分(あまりいい言い方ではないけど)餌付けもしやすいと言える。

冒険よりも環境や社会シミュレーションの方を重視したMMOGは、提供者が環境に手を加える特権を放棄し、住人の手に委ねたものとして見ることもできる。どれだけそれが成功するかは、結局住人の創造力がAchieversやExplorersをどれだけ満足させられるかにあるのではないだろうか。