何かやる気がわかないので久しぶりに本を読んでみた。で、一応一部訳分からないながらもウィトゲンシュタイン入門を読み終えた。理解も微妙なだけに感想もはっきりしたものが書けないけれども、自分と他人がこんなにもかけ離れてるんだと考えれば、逆に誤解を恐れず、意見が違う人にも優しくなれそうというか、それが当たり前なんだしね、という気分になる。どこから言葉が生まれてくるのかという問題は昔自分が人工知能が実現できないか思索してた頃に考えたことと似ていた。言葉と生活形式のこととか。またしばらくしたらもう一度読み返してみたい。

ちょっと似てた点を思い出しながら書いてみる。もしも人間の言葉をしゃべれる人工知能が作れたとしても、人間と同じ生活を生まれたときからきちんと経験させないと、普通の人間のように振舞うのはムリだ。日常的に行われる判断を出力する連想記憶のリンクは、生まれてから今までの経験のすべてを学習信号として入力して初めて形成されるもので、そのためには人間と同じ入力を脳みそへ送りつけるためのそっくりの肉体も必要になる。そういう結論に達したのでメイドロボのようなマルチのようなソフトウェアが作れるんじゃないかと妄想するのはそれ以来止めた。大学の時。